2026年5月23日土曜日

まっとうな 要求さえも 叩き切る

  本日の川柳は、

~TV「関口宏の一番新しい現代史
西南で 軍機失い 乃木殉死<1>
バルカンの 領土奪回 火事の元<1-2>
~保坂正康著「昭和史がわかる55のポイント」
どこまでも 本土決戦 軍主張<2>
長崎と ソ連参戦 九日に<2-2>
~渡部昇一著「日本史から見た日本人」
軍閥を 抑えた元勲 いなくなり<3>
まっとうな 要求さえも 叩き切る<3-2>
 の6つですが、中でも、心に留めたいのは、単独では少し意味が分かりにくいですが、
まっとうな 要求さえも 叩き切る<3-2>
 ですね。
 これは、渡部氏の解説のよれば、戦前、数々の内閣を機能停止、不成立にした、担当大臣を現役武官に限定するなどの、軍部の横行ですが、よくよく調べて見ると、当時の軍部、陸軍も海軍も含め、それほどムチャな要求をしていたわけではなく、言い方を変えれば、当時の時流からは政治に反抗するのも、それなりに「まっとうな要求」であったという。
 つまり、軍部の要求も、愛国心を伴う「まっとうな要求」で、だからこそ、当時の政治も、それを受け入れる方向に傾いてしまったというのだ。だが、渡部氏は、そんな要求でさえも、国の未来を考えれ、叩き切るのが政治の役目であって、やはり、それが抑えられなかったのは、元勲のような力が日本からなくなってしまったこと、それこそが大きいと言う。
 それで思い出したのが、戦前に語られた、
満州は日本の生命線である
 という主張だ。これが、当時の日本の「まっとうな意見」であったからこそ、それを要求したアメリカに、交渉ではなく、反発をして、日本は対米戦に突入した。
 でも、実際はどうだろう。今の日本は、その生命線の満州など、失くして八十年以上になるというのに、日本は生きている。
 さらに言うなら、今の日本に、
まっとうな 要求さえも 叩き切る<3-2>
 政治は存在するだろうか。日本がこの後、「まっとうな意見」を受けながら、再び戦争への道を歩むのを、誰が止めることはできるのだろう。

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