2026年5月18日月曜日

不平等 有効期限で 解消へ

 

 今回の川柳は、
不平等 有効期限で 解消へ
辛亥の 革命中華 成立へ
~関口宏「近代史」
南方の 資源大事で 開戦へ
~山岡宗八著「小説太平洋戦争」1
決号で 人間兵器が 採用に
~保坂正康著「昭和史がわかる55のポイント」
戦前も 省庁利益 軍走る
戦争を 美学に堕した 軍本部
~渡部昇一著「日本史から見た日本人」
 などですね。
 この中でも、一番衝撃的だったのは、
不平等 有効期限で 解消へ
 ですか。
 チュンは、これまで、明治期の日本外交の最大の課題が、
不平等条約の改正
 にあり、そのために明治の元勲をはじめ、当時の日本の責任者が努力をして、この、
日本外交の最大課題
 解決のために奔走し、明治の末期になって、ついに悲願達成の日を迎えたのか、と思っていたら、改正の最大要因が、
有効期限
 と聞き、拍子抜けしましたね。まあ、当時の日本が、条約改正にふさわしい近代国家になってたこそ、と言えば、そうも言えるのですが。
 他の4つ、
南方の 資源大事で 開戦へ
決号で 人間兵器が 採用に
戦前も 省庁利益 軍走る
戦争を 美学に堕した 軍本部
 も見逃せない内容ではありますね。
「省庁利益に走った軍が、南方の資源大事で安易に戦争に突入した結果、劣勢で血迷った軍は、戦争を現実ではなく、美学で語るようになり、戦争末期には、ついに結号作戦という、人間を兵器とする作戦を採用、多くの国民を死に追いやった」
 この4つの川柳だけで、日本の戦争の一端が語れてしまいますね。
 そして、困ったことに、今の国の機関も、過去と同じように、
省庁利益
 に走っている。歴史は繰り返すのでしょうか。

2026年5月17日日曜日

コラム日本語版先行配信

 

 これまで、
日本の近代史
 に関して、いくつかの本を選定し、それらを読んで、その内容を
戦争川柳
 として、
・カクヨミ「戦争川柳」
https://kakuyomu.jp/works/822139838098619477/episodes/822139838098660556
 など書いてきましたが、それだけではなかなか、自分の意見すら、まとまりませんし、内容を深めることもできません。加えて、そこで取り上げている書籍以外でも、日本の近代史を理解する上で、覚えておきたい指摘を見つけることも多々あります。
 そこで、これからは、そうした活動を、川柳に加え、文章としても、自分の意見をまとめ、それを広く世に紹介するため、書いていくことにしました。
 さらに。現在、とある企画で、同じ内容を、
日本語
英語
中国語
 で紹介してますが、現在のコンテンツだけでは、せっかくページを作っても、なかなか、それを頻繁に更新することもできませんので、この「日本の近代史」=「戦争への考察」も、その一つに加え、いまだ戦争が続く世界に向けても発信したいと思います。

 今回、まず紹介したいのは、
松浦玲著「還暦以後」(ちくま文庫)
 で見た、2つの視点ですね。2つを川柳で紹介すると、
伊藤陸奥 小物扱い 勝海舟<1>
海舟の 弟子の蘇峰が 迷走す<2>
 ですか。
<1>
 は、これまで、明治の元勲政治こそ、日本政治のある意味、理想形ではないか、と考えて来ましたが、その元勲である、
伊藤博文(長州)
陸奥宗光(紀州)
 を、明治期に小物扱いする人物がいた。それが、還暦を過ぎた、
勝海舟
 であった。これは、実は勝は、薩摩びいきであったとも言われますが、面白い事実です。
<2>
 は、その勝海舟の弟子であることを、自他共に公言した、
徳富蘇峰
 が、若い頃は日露戦争の講和の最前線にあったはずが、昭和になって大東亜戦争を推進するなど、迷走してしまった、というのも興味深い事実ですね。
 他にも、
原田豊實著「心の法則」(知的生き方文庫)
 には、
「唯」という 字のつくものは 許さない
 というのがありました。
 現在、唯一神を持つ宗教、「ユダヤ教」「キリスト教」と「イスラム教」の間で、殺戮が続いています。この原田氏の指摘が,難しいかもしれませんが、世界平和の鍵のようにおもうのですが、どうでしょう。

2026年5月12日火曜日

テーマ「幸せも 一人切りでは つまらない」

 テーマ「幸せも 一人切りでは つまらない」



・ショートショート

 放課後の教室。美奈子はスマホを握りしめ、ため息をついた。
「HANAのライブ、当たったのに……一緒に行く子がいないんだよね」
 推しの名前を口にしても、胸の奥は晴れない。
 そこへ健太がゲーム雑誌を抱えて入ってくる。
「どうしたの、美奈子。『原神』のガチャ爆死でもした?」
「違うよ! ライブだよ!」
 健太は一瞬きょとんとしたあと、苦笑した。
 続いて、ゆうきがコンビニ袋をぶら下げて登場。
「はい、差し入れ。今バズってるクロッフル。甘いもの食べると元気出るよ」
 美奈子は一口かじり、サクッとした食感に少しだけ笑顔を取り戻した。
 そこへ、さやかが勢いよく教室に飛び込んでくる。
「見て! 今日の私、量産型コーデ完璧じゃない?ライブ行くならこういうの映えるよ!」
 美奈子は思わず吹き出した。
「似合ってるけど……私、一人で行くのはやっぱり寂しいんだよね」
 その瞬間、三人は顔を見合わせた。
「じゃあ、行けばいいじゃん。みんなで」(三人)
「えっ、でもチケット一枚しか……」
「俺、『ダンダダン』の新刊読んで待ってるから、終わったら感想聞かせてよ」(健太)
「物販は外で誰でも並べるからさ、美奈子の分、俺たちが並んでおくよ」(ゆうき)
「外で待ってるだけでも楽しいよ。美奈子はライブ、思いっきり楽しんできて」(さやか)
 胸の奥がじんわり温かくなる。
(ああ、幸せって……分け合うと、こんなに強くなるんだ)
 ライブ当日。光の海を見つめながら、美奈子は小さくつぶやいた。
「幸せも 一人切りでは つまらない……ほんとだね」

〇用語解説
・HANA
 2024~26年にかけて急浮上したアーティスト。透明感ある歌声で女子高生に人気。
・原神(Genshin Impact)
 高校生男子にも根強い人気のオープンワールドRPG。ガチャ話題が多い。
・クロッフル
クロワッサン生地をワッフルメーカーで焼いた韓国発スイーツ。SNS映えで人気。
・量産型コーデ
リボン・レース・淡色などで統一した可愛い系ファッション。女子高生に定番。
・ダンダダン
 超常×青春のテンポ感で人気の漫画。2024~26年にSNSで話題。


2026年4月26日日曜日

テーマ「楽しんで もらう楽しみ それ目指す」

 





テーマ「楽しんで もらう楽しみ それ目指す」

ショートストーリー
 放課後の教室。美奈子は机に広げた「リファのミラー」を覗き込みながら、ため息をついた。
「今日の配信、なんか盛り上がらなかったんだよね…」
 そこへ、流行に敏感なさやかが駆け寄ってくる。
「美奈子、それって“自分が楽しむ”ことばっか考えてない?」
「え、そうかな…?」
 さやかはスマホを見せる。画面には、春アニメで話題の『お隣の天使様』2期のファンアートが並んでいた。
「このアニメ、海外でも伸びてるんだけどね、ファンの子たちが“みんなで楽しもう”って空気を作ってるの。だから広がってるんだよ」
 そこへ健太が、コンビニ袋をぶら下げて登場。
「ほら、これ。新発売のボンボンドロップシール。配信で使えば絶対ウケるぞ」
「え、かわいい! でも…どう使えばみんな喜ぶかな」
 ユウキも加わり、机の上はシールや小物でいっぱいになる。
「先輩、今日の配信、視聴者さんに“どのシール貼るか選んでもらう”のはどうです? 参加型って楽しいですよ!」
 美奈子の表情がぱっと明るくなる。
「なるほど…“楽しんでくれる人がいるから、自分も楽しくなる”ってことか」

夜の配信。
「今日はみんなに選んでもらったシールで、メイクも変えてみるね!」
 コメント欄は一気に盛り上がり、笑顔の連鎖が広がっていく。

配信後、美奈子はそっと呟いた。
「楽しんで もらう楽しみ それ目指す…か。これ、私の新しい合言葉にしよ」

以上。


用語解説
・リファのミラー
 美容ブランド ReFa の人気アイテム。LEDライト付きで配信者にも人気。
・ボンボンドロップシール
 カラフルで立体的な“映える”シール。若者の間でスマホ装飾に流行中。
・お隣の天使様2
 架空の日本アニメ。SNS映えするビジュアルで海外人気が出そうな設定。
・参加型配信
 視聴者が選択や投票で番組に関わるスタイル。若者の間で人気。
・バズる
 SNSで急速に話題になること。若者の定番ネットスラング。

2026年3月7日土曜日

テーマ「人と人 大切なのは 過ごすこと」

テーマ「人と人 大切なのは 過ごすこと」

<ショートストーリー>
「ねぇ健太、今日の放課後さ、一緒に駅前のカフェ行かない?」
 美奈子が隣の席でゲームに夢中の健太に身を乗り出して話しかけた。美奈子のキラキラした瞳が、健太の手元のゲーム機をのぞき込む。
「アタシさ、新作のアサイーボウル、ずっと気になってたんだ!」
 健太は一瞬、夢中になっていたRPGゲーム、『原神』から目を離し、美奈子を見た。
「アサイーボウルもいいけど、美奈子、最近今日のビジュいいじゃん。その可愛さでカフェとか行ったら、またスカウトされちゃうかもしれないよ?」
 美奈子はくすっと笑った。
「もう、健太ってば!でも、そう言ってもらえるとメロい!アイドル目指してる身としては、いつでも抜かりなくいたいからね!」
 彼女は軽くポーズをとる。
 健太は少し照れたようにゲーム画面に戻った。
「ま、たまにはカフェもいいか。でもさ、美奈子っていつもキラキラしててすごいよな。俺なんて毎日『eFootball』で頭がいっぱいだし」
 二人の会話を後ろで聞いていた後輩のユウキが、すかさずスマホを取り出した。
「美奈子先輩、それってB小町の『lulu.』じゃないですか?」
 ユウキはB小町の推し活に夢中で、熱弁し始める。
「これ、アニメ『【推しの子】』の3期のオープニングで……」
 美奈子は美奈子はにこやかに頷いた。
「そうだよ、ユウキくんよく知ってるね!あの曲聴くと元気が出るんだ」
 健太は少し呆れた顔で二人のやり取りを見ていた。
「相変わらずすごいな、お前らは。でも、そういう風に好きなものに夢中になれるのはいいことだよな」
 ユウキは目を輝かせながら言った。
「そうなんです!推しがいると毎日頑張れますし。推し活って最高にてぇてぇんですよ!」
 美奈子は健太の腕を軽く叩いた。
「ね、健太もそうでしょ?ゲームに夢中になってる時って、周りのことなんて気にしないくらい集中してるもん。それって、私たちにとって大切な時間なんだと思う。人と人 大切なのは 過ごすこと。一緒に好きなことを共有する時間も、それぞれの時間を楽しむこともね」
 健太は顔を上げて美奈子とユウキを見た。少し前までゲームの世界に没頭していた彼の目に、友人たちとの温かい時間が映っていた。好きなものを通した会話は、これからもずっと続いていくのだと、そう感じた。

◎用語解説
・アサイーボウル
ミキサーにかけたアサイーにグラノーラやフルーツなどをトッピングした食べ物。健康志向の人から人気があります。
・今日のビジュいい
「今日のビジュアルが良い」の略語です。見た目の状態が好調であることを表す言葉です。
・メロい
「メロメロになるくらい可愛い」などの感情を表す言葉です。
とても魅力的で惹かれる状態を指します。
・eFootball
サッカーゲーム「ウイニングイレブン」シリーズがリニューアルされたスマートフォンゲームです。実在選手でチームを編成し、世界中のプレイヤーと対戦できます。
・『lulu.』
人気アニメ『【推しの子】』の劇中に登場するアイドルグループ「B小町」の楽曲です。作品のヒットと共に多くの若者に支持されています。
・てぇてぇ
「尊い(とうとい)」が変化した若者言葉です。好きな対象への深い感動や共感を表現する際に使われます。



不平等 有効期限で 解消へ

   今回の川柳は、 不平等 有効期限で 解消へ 辛亥の 革命中華 成立へ ~関口宏「近代史」 南方の 資源大事で 開戦へ ~山岡宗八著「小説太平洋戦争」1 決号で 人間兵器が 採用に ~保坂正康著「昭和史がわかる55のポイント」 戦前も 省庁利益 軍走る 戦争を 美学に堕した ...