テーマ「自己を知り 自己を活かして 成功へ」
・ショートストーリー放課後の教室。美奈子は、次のオーディション課題を前に、机に突っ伏していた。
「私って、何が強みなんだろ…」
そんな彼女の横で、さやかがスクイーズをむにむにしながら笑う。
「美奈子はさ、緊張してても人を明るくする声があるじゃん。そこ活かせばいいんだよ」
一方、健太はスマホで『モナキ』の最新動画を見ていた。
「この人、めっちゃ自己分析してるよ。弱点もネタにして伸ばしてる。美奈子もそれでいいんじゃね?」
「弱点も…活かす…?」
美奈子は少しだけ顔を上げた。
そこへ悠希が駆け込んでくる。
「見て!これ、証明写真シリーズの新作!美奈子に似てるってバズってたよ」
画面には、どこか不器用だけど真っ直ぐな表情のキャラ。
「…あ、なんか分かるかも」
美奈子は照れながらも、胸の奥が少し温かくなる。
「そういえばさ」
健太が続ける。
「ライブ前に緊張してた時、俺らの前でだけは素のままで歌ってくれたろ?あれ、めっちゃ良かった」
さやかも頷く。
「そうそう。美奈子の“素”って、他の子にはない魅力だよ」
悠希がスマホの裏に貼った推しステッカーを指でトントン叩く。
「推しってさ、“その人らしさ”が好きなんだよ。ほら、あのちゃんとかさ。飾らない感じが逆に刺さるじゃん。美奈子も、自分らしさを武器にすればいい」
その言葉に、美奈子はゆっくり立ち上がった。
「…うん。私、私のままで勝負してみる。弱いところも、全部含めて私だから」
窓から差し込む夕陽の中、彼女の声は少し震えていたけれど、確かに前へ進んでいた。
まるで俳句のようにーー
自己を知り 自己を活かして 成功へ。

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